Ranun’s Library

図書館や本についての空想を綴ります

圧巻の『独学大全』

図書館で予約した本は、
だいたい良くないタイミングで順番がまわってくる。
今回もそう。
今かあ、、、とは思ったものの
読了後は一転して、今でよかったと思った。


京都市内の公共図書館で、
予約人数53人、半年待ちだった話題の本『独学大全』
かなりの分厚さ。


「たのもう、たのもう」で始まる無知くんと親父さんの対話がおもしろい。
各章の導入口として楽しく易しく、親父さんが論してくれる。
また、各章のそれぞれの技法に、ひねりを加えたネーミングがついているのも面白い。


まず驚かされたのは著者、読書猿さんの図書館利用の博識さ。
自己啓発本の類でも、図書館利用についてこれだけ詳細にかかれている本は珍しいのではないだろうか。
図書館分類法での横断検索や、検索語みがきなど、実体験に基づいたノウハウは説得力がある。
また、返却本棚の偶然の出会いは、思わぬ賜物得るチャンスだというのは非常に共感できる。逆にいうと、図書館へ返したあなたの本は、見知らぬ誰かに見られているのです。



会えない者を師と仰ぐ「私淑」(ししゅく)という言葉や、
「同じ本を読む者は遠くにいる」という言葉にはロマンを感じたし、
独学のモチベーションを保つことにもつながる。



しかし上級へ向かうにつれ、メモやリスト、マッピング作りなど、なかなかここまでするのは難しい。
まさに圧巻の内容。
著者の血の滲むような努力と、技法を伝える義務、覚悟がうかがえる。



難しいところは、本書でいう「掬読」(きくどく)をし、
今できること、できているところ、できているけど技法を変えるべきところ、できそうにないもの、できないものと分けて考えることにした。



私のようになんとなく独学している人、行き詰まっている人にとっては得るものは必ずありそうだ。迷ったときの辞書のような存在。



わたしもいつかは、
「巨人の肩の上によじ登る」
ことができたらなあ、、、、
今のままでは、
巨人につまみあげられて肩にのせてもらっても、滑り落ちてしまうのが関の山だから。