Ranun’s Library

書物の森で溺れかける

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『うき世と浮世絵』で『浮世の画家』を想う

内藤正人著『うき世と浮世絵』は、「浮き世」ということばの語源や、「浮世絵」の生誕と歴史がわかる学術書です。江戸時代に産声を上げた浮世絵は、時代とともに進化を遂げ、近年のサブカルチャーや、外国文化に影響を与えてきました。その数は意外と多いこ…

イアン・マキューアン『恋するアダム』

イアン・マキューアン著『恋するアダム』は、カズオ・イシグロの『クララとお日さま』と同時期に執筆され(2019)、同年に翻訳出版 (2021) された作品である 。両者が同じテーマを扱いながらも、それぞれに違った持ち味が楽しめるということで、当初から話題に…