Ranun’s Library

書物の森で溺れかける

アメリカ文学

「巨大なラジオ」ジョン・チーヴァー

最近海外の短篇小説を巡回して楽しんでいます。きっかけは「翻訳文学試食会」というポッドキャストです。毎回違う作家の短篇小説を紹介し、解説するという読書会スタイルの番組です。関西人のお二人のゆる~い掛け合いが面白いし、聞いてるだけで世界が広が…

“I would prefer not to.”『書写人バートルビー』ハーマン・メルヴィル

ハーマン・メルヴィルといえば『白鯨』(Moby-Dick; or The White Whale , 1851 )ですが、私はまだ読んだことがありません。今回はその2年後に書かれた短篇「書写人バートルビー」(Bartleby, the Scrivener: A Story of Wall Street , 1853 )を再読して…

「ウェイクフィールド」ナサニエル・ホーソーン

たとえば、事情があって仕事を休んだ日、自分の仕事は誰かがやってくれているだろうか、隣の席の人は心配しているだろうか、と思ったことはありますか? 学校を欠席したら、友達は寂しがるだろうか、とか、家出をしたら、家族はどれほど心配するだろうか、困…